ソーシャルレンディングで心配な貸倒、銀行の場合の貸倒実績ってどのくらい?
ソーシャルレンディング投資を行うにあたって一番のリスクは投資元本が回収不能となる「貸倒れリスク」だと思います。
特に、ソーシャルレンディングは法律上、貸出先の会社名などの情報を公表する事ができないため貸出先の会社の詳細がわからない分、貸倒れに対する懸念はより大きなものとなります。
また、ソーシャルレンディングはまだまだ歴史が浅く、銀行融資などと比較すると規模も小さいので過去の貸倒実績のデータも少ないと考えられます。
そこで、参考にできるデータとして銀行における貸倒引当金比率を見てみようと思います。
貸倒引当金比率とは「貸倒引当金 ÷ 貸出残高」で算出されるもので、銀行が過去の貸倒実績等に基づいて貸出残高に対してこれくらいは貸し倒れるんじゃないかと想定している率という事になります。
銀行の融資は、ソーシャルレンディング会社の融資より保守的であると考えられますが銀行のデータをある程度の参考にして今後のソーシャルレンディングの貸倒れリスクについて考える事ができます。
少し古いデータではありますが、下記は、地域銀行と信用金庫における貸倒引当金比率の推移です。
https://www.boj.or.jp/research/brp/fsr/data/fsrb150819.pdf
2005年から2014年の10年間における貸倒引当金比率は、地域銀行が1.3%、信用金庫が1.8%となっています。
ソーシャルレンディング投資においてもこのぐらいの比率で貸倒れるのであれば、貸倒れによる損失を差引いても全然利益は出ます。
例えば、1千万円持っていたとして、そのお金でソーシャルレンディングで様々な融資先に分散投資していたとします。
それら融資の平均利回りが7%とした場合、70万円利息収入がある事になります。
しかし、ここで元本の一部に貸倒れが発生して回収不能になったとします。その比率が貸出残高の2%だったとすると、1千万円の2%で20万円です。
これだと元本の棄損を加味しても70万円-20万円で50万円の収入は確保されるので投資する価値はあると思います。
実際には、融資先が途中で利息も払えない状態になってしまったら利息収入も滞るので収入部分が70万より減る可能性はあります。
あと、気を付けなければならないのが1千万円すべてを一つの融資先につっこんでいたとすると、それは10か0かの話になってしまいますので、1千万円をすべて失ってしまうリスクがある訳です。
ですので、できるだけ多くの融資先に分散投資する事が大事だと思います。
多くの融資先に分散すればするほど貸倒れに出会う可能性は上がる訳ですが、出会った時のダメージは低く抑えられます。
結局、分散投資って大事だなって話になりました
以上
最安値更新中!!トルコリラは今買い時なのか!?
FXで今、トルコリラという通貨が話題です。
過去最安値を続々更新中という事で、ちょっと興味が出てきています。今回はそんなトルコリラについて調べてみました。
トルコリラ円の価格推移
トルコリラ円の過去5年間の価格の推移がこちら
2015年から継続的に下落し続けています。
そして、過去最安値を更新し続け、2018年5月25日現在の価格は1トルコリラ=23.22円となっています。
長期金利に関しては2015年から継続的に上昇しています。
年利14%と聞くと超高金利で、日本の金利水準と比べたらとても良く見えるのですが、円換算で見た場合にはトルコリラが年間14%以上、円に対して下落しているので円換算ではマイナスの投資となります。
トルコリラの特徴
トルコの物価はどうかといいますと2003年を100とした場合の消費者物価指数は2018年現在で347です。これは2003年からの15年間で物価が3倍以上になっているという事です。つまりインフレ国という事になります。
インフレ国の通貨は購買力平価の考え方でいくと売られる事になります。
購買力平価の考え方とは、世界中で売られているモノについて、どこの国で売られていても品質が同じなのであれば価格は一つであるという仮定に基づいたものです。
例えば、為替レートが1トルコリラ=30円だったとします。
その時、トルコでAという商品がが1トルコリラで売られていたとします。同じ時期に日本だと30円でA商品が売られていたとします。
これが、トルコの物価が上がってA商品1個が1トルコリラから2トルコリラになったとしましょう。
この時、日本の物価は変動なくA商品が1個30円のままだったとすると、日本で30円で仕入れたA商品をトルコで2トルコリラで売り、それを円に換金すると60円になるわけです。
こういう事をする人がたくさん出てくるうちにトルコリラが売られ為替レートがトルコリラ安になっていく。つまり、インフレ国の通貨は売られるということになるという解釈を自分はしています。
あってるかな?
この度6月1日から政策金利が8%からなんと16.5%へ引き上げられる事になったそうです。
トルコリラ円のスワップ
FXでトルコリラをする場合、魅力的なのはやはりスワップポイントじゃないでしょうか。スワップポイントとは高金利通貨を買っている場合の金利のようなものです。
5月末現在でみてみるとスワップポイントの高いGMOクリック証券は1万通貨あたり101円、みんなのFXは100円となっています。
為替の影響を考慮しないでレバレッジをかけないで考えた場合の利回りはどのくらいでしょう。1トルコリラ=24円で考えると、
1万通貨買うのに240,000円。
スワップポイントが一日100円×365日=36,500円
36,500 ÷ 240,000 = 15.2%
という事で年利が15%以上となりました。
まあ、為替が15%以上下落したらマイナスになるのですが長期的な投資で短期的な元本の下落はそんなに気にならない人にはいいのではないでしょうか。
わたし自身も今は保有していないですが、検討してみようと思います。
以上
利回り5%越え!!上場インデックスファンド新興国債券【1566】を紹介
私の数少ないポートフォリオの中の構成銘柄であります「上場インデックスファンド新興国債券」を紹介します。
現在、価格が絶賛下落中でありまして、配当利回りはついに6%台にのせてきています。
その名の通り新興国債券に投資するファンドでして、直近の資産構成では韓国、ブラジル、マレーシア、メキシコ等々様々な新興国に対して投資されています。
そして、過去の価格推移はこのようになっています。
2015年から下落しており、現在の価格も底の方でうろうろしている感じです。
そしてアメリカの長期金利の推移が以下のようになっております。
ここ最近は、米国の長期金利が上昇中で、10年米国債で利回り3%を超えてきています。それに伴い、米国よりもリスクの高い新興国債券に関してはさらに高い利回りが要求されますので価格は下落しています。
1566の利回りに関しましては、ざっくり米国10年債利回りプラス3%くらいで考えています。ですので、米国の長期金利がさらに上昇してくるようなことがあれば、今後さらに価格が下落して利回りが上昇する可能性は十分に考えられると思います。
そろそろ、買い増そうと思っているのですが、いっきに買うのではなく、少しずつ時期を分散させながら購入していこうと思います。
以上
ロスカットが怖い!FXアービトラージとは何か
FXにはスワップポイントというものがあります。
例えば、FX取引でドルを買った場合には「低金利通貨である円を売って高金利通貨であるドルを買う」という事なので、その金利差分のスワップが利息のような形で毎日いくらかもらえるのです。逆にドル売りの取引をした場合には、毎日いくらかのスワップを払わなければなりません。
そして、スワップはFX会社ごとに一日にもらえる金額、支払う金額が異なっています。これを利用して買いスワップ(もらえるスワップ)が一番高いFX会社でドル買いを行い、売りスワップ(支払うスワップ)が一番安いFX会社でドル売りを行います。
もし、
になるFX会社の組み合わせを見つける事ができれば安定して小銭を稼げるのではないかと思い、調べてみました。
理論的には両建て取引のため、一方の取引で為替差益が出て、もう一方の取引で為替差損が出ているので為替差益と為替差損が相殺されることになりトータルでは為替リスクを負わない事になります。
しかし、リスクが無いわけではなく、リスクとしては急激な為替レートの変動により損が出ている方の取引が強制ロスカットになってしまう可能性があるという事があります。
ロスカットになった時に利益が出ている方の取引も同時に決済したならば為替損益は結局プラマイゼロなのですが、利益が出ている方の取引を決済するのが遅れてしまい、為替レートがその後、逆方向に動いてしまった場合には、損だけが大きく出てしまう可能性があります。
また、通常はロスカットにあっても損失の限度は入金している金額に限られるのですが、急激なスピードでの大幅な為替レートの変動があった場合には通常のロスカットレートで決済されず入金額以上の損失を被る、つまり負債が発生する場合があります。
両建て取引はこういったリスクがあるために、できる限り余裕を持ったレバレッジで運用したいものです。
なので、できるだけロスカットは避けたいですよね。
そこで過去の為替レートで一日の値幅の最大値を調べてみる事にしました。一日一回は為替レートをチェックするとして一日で大きく動いてもロスカットされない水準でポジションを持っていたならばとりあえずは安心だからです。
2000年以降のデータによると、ドル円で過去、一日の値幅が最大だったのは2016年6月24日のイギリスでBrexitが決まったときで一日で7.93円動いています。
ですので、この値幅よりももうちょっと余裕をみて一日に10円くらい動いてもロスカットされないくらいのレバレッジで保有しておくととても安心感があります。
それでは、このくらいのレバレッジでもった場合、FXアービトラージで何%くらいの利回りがとれるでしょうか?
ドル円で取引した場合の試算によりますと、レバレッジは7倍程度でおおよそ13円程の値幅まで耐えられる事がわかりました。
そして、買い取引をGMOクリック証券、売り取引をDMMFXで行った場合の得られる差引スワップが1万通貨あたり一日28円でレバレッジ7倍で取引した場合、投入金額に対しておよそ3.3%の利回りが得られる事がわかりました。
悪くないですよね。よくもないけど。
他の高金利通貨でやった場合はどうなるかとかいろいろと検討してみようと思います。
以上
高配当米国株式のスクリーニングの仕方
私は運用資産に対して税引後で年間5%の利回りを出すことを目標にして、主に米国株やETFに投資しています。
今回は、高利回りを達成するための銘柄探しについて検討してみたいと思います。
株の銘柄をスクリーニングする時にどのような要素で絞り込んで行ったらいいでしょうか。
まずは、配当利回りの高い順に銘柄を並べます。
配当利回り順にスクリーニングするにはこちらのサイトが便利です。
ただ、このまま単純に配当利回りの高い順に投資していくのは危険です。それは、何かの原因で株価が大幅に下落したために配当利回りが高くなっている可能性があるからです。
そういった銘柄を除いて絞り込むにはどのような要素で絞り込んだらいいでしょうか。
どういう銘柄を見つけたいかといえば、業績が好調である事。少なくとも業績が大幅に下がっていないという事。
これを確認するには、数年間分の業績の推移、一株あたり配当の推移、配当性向の推移を確認します。配当性向とは利益のうちどれだけの割合で配当金として株主に支払っているかを示した指標です。
配当性向が一定していて配当額も下がっていなければ利益が出続けている会社という事ができます。逆に配当性向が急に上がっていたり、赤字なのに配当しているような会社だといちに配当利回りが高くても長続きはしないでしょう。
私は、米国株に関しては大きくキャピタルゲインを狙うというよりは、安定した配当収入を求めているので、投資する企業の配当の持続可能性、いうならば財務的な体力が気になります。
財務的な体力を知る指標としては、思いつくのは自己資本比率でしょうか。自己資本比率は総資産に対する自己資本の割合です。自己資本の割合が高く、さらにいえば配当の源泉となる利益剰余金が十分にある会社であれば、安定配当が継続される可能性が高いと考えられます。
このような点に気を付けながら購入する銘柄を絞り込んでいこうと思います。
以上
みんなのクレジットに見る信用できる業者とは
今年こそソーシャルレンディングを始めるぞと決意してから、はや3ヶ月以上が経過しました。いまだにまだ手を付けていません。
ソーシャルレンディングは利回りを見るととても魅力的なのですが「みんなのクレジットの件」を目の当たりにして案件の選別はもちろんですが、信頼できるソーシャルレンディング業者か否かという点についても十分検討しなければ痛い目を見そうな気がしています。
みんなのクレジットは貸付先が実は、ほぼほぼグループ会社のみで、中身はポンジ・スキームで、融資の償還を別ファンドの出資金でおぎなっていたようです。
いま顕在化しているのはみんなのクレジットだけですが、実は他にも同じような業者が存在している可能性は否定できません。
ソーシャルレンディングはまだ、新しい分野なのできっといくつかの業者は将来的にはつぶれていくのだと思います。
仮想通貨の業者とかと同じような話ですね。
なので、本格的にソーシャルレンディングをやるのであれば、ある程度くらう覚悟が必要になってくると思うので、案件の分散もそうですがソーシャルレンディングの事業者の分散もして、くらった時の影響ができるだけ小さくなるようにしなければと思っています。
私は運用資産に対して、5%の運用利回りを目標にしていますが、最近思ってきたのが、すべての投資で5%を狙うのではなく7割の資金を3.5%で運用して、残りの3割の資金を8.5%で運用したとしてトータルでは5%で運用できるわけで全部をミドルリスクで運用する必要はないのではないかと思ってきています。
であるならば、ソーシャルレンディングはリスクの高めの投資だとわかった上で少額の資金を高利回りでつっこむのがいいのではないかと思います。
こんな事をいいながらもなかなか始めない、優柔不断な自分です。
以上
VIX指数って何ですか?
VIX指数とは「ボラティリティインデックス」の略称です。別名「恐怖指数」ともいいVIX指数の数値が高いほど、相場の値動き(ボラティリティ)が大きくなっていて投資家が将来の先行きに不安を感じていると考えられます。
2月に、米国株式が急落しましたが、このVIX指数に連動する金融商品(VIX指数が上昇した場合に価格が下落する商品)が暴落したというニュースがありました。
ただし、VIX指数関連の商品は、うまく使えばヘッジにも使えるという事がわかりました。
VIX指数はS&P500と負の相関関係があるためS&P500に連動する商品を持ちつつVIX指数に連動する商品(VIX指数が上昇した場合に価格が上昇する商品)を少額もっていればS&Pが急落した場合の損失をVIX指数に連動した商品の利益でヘッジできるという事です。
ただし、正直、VIX指数ってどうやって計算しているかよくわかっていないので、わからないものに投資するのは危険なので、もうちょっと調べてから考えようと思います。ただVIX指数をどうやって計算しているかが素人にもわかるものなのかどうか。。
オプションの価格の計算の仕方とかも素人がみてもちんぷんかんぷんだったりするのできっとそれ系なんじゃないかと思っています。
以上