今さら人に聞けない金利の話、投資素人が日経新聞を読む
最近、投資を真剣に勉強しようと思い、経済誌や新聞を読んでいるのですが、いかんせん意味がわからない事が多すぎてなかなか勉強が進まないです。
普段の生活ではかっこつけて結構知ったかぶりをしたりする事も多いのですが、顔の見えないブログの中では知ったかぶりをする必要もないので、どんどん自分の無知や理解力の無さをさらしていきます。
こちらの日経新聞の記事。
米国の利上げが加速するとの観測が広がっている。堅調な経済が物価を押し上げ、資産価格が高騰するのを利上げで防ぐとの見方が強まっているからだ。ただ米国が利上げをしても米長期金利はそれほど上昇せず、為替相場は円安・ドル高になりにくいとの見方が有力。米金利の頭を抑えているのは日本の投資家による米債投資だ。
日本経済新聞2017年12月6日「米利上げでも円安進まず日本との金利差拡大のカギ」
記事を読んでわからなかったところ
- そもそも「利上げ」って何の利息を上げるのですか?
- なぜ利上げをすると資産価格が高騰するのを防げるのか?
- 通常は利上げすると長期金利も上昇するものなの?
- 通常は利上げすると円安ドル高になるの?
そもそも「利上げ」って何の利息を上げるのですか?
米国の中央銀行が一般の銀行に融資する際の金利(政策金利)を上げる事。
なぜ利上げをすると資産価格が高騰するのを防げるのか?
中央銀行が一般の銀行に融資する金利が上がると、一般の銀行が個人や会社にお金を貸す時の金利も上げなければ銀行は儲けが出なくなるので貸出金利も上がります。
資産価格が上がっている状況下で、お金を借りてでも資産を買おうと思っていた個人や会社が貸出金利が上がった事によりお金を借りて資産を買う事をあきらめます。すると資産を買いたい人が減っていくので資産価格が下がります。このように自分は理解しました。
通常は利上げすると長期金利も上昇するものなの?
結論的には政策金利の引き上げがすぐに長期金利の上昇につながる訳ではないらしいです。
長期金利とは通常、米国10年債利回りの事を言います。長期金利が上昇するという事は債券の価格が下がるということで、逆に長期金利が下がるという事は債券の価格は上がるという事です。
長期金利は短期金利に「期待成長率」、「将来の物価上昇率」、「将来の不確実性」を加味した判断が加わって市場で形成されるものだそうな。
このへんからちょっと意味がわからなくなってきたんですが、まず「期待成長率」についてですが期待成長率が上がると長期金利も上がるという事みたいです。自分なりに無理やり理解するとこのようになりました。
国の期待成長率が高い状態→企業が設備投資をどんどんしたい→その資金を銀行から借りたい企業が多い状態→銀行は貸出金利を上げても借り手がいるので貸出金利を上げる→貸出金利を上げたので銀行は国債買って運用するより企業に貸出した方が儲かるって事になって国債を買わなくなるので国債の価格が下がって利回りが上がる。→長期金利上がる
次に「将来の物価の上昇率」についてです。将来の物価の上昇率が高くなると予想されると長期金利は上がるとの事。
これは、例えば2%で運用したいと思っていた人がいたとして、物価が上がらない状態であれば利回りが2%の債券をもっていればいいのだけど、一年後に物価が3%上がると予想される状況であれば5%の利回りがある債券でないと実質的には2%で運用できない、みたいな事と理解しました。
最後に「将来の不確実性」ですが、これは単純に国自体が破たんしたら国債の元本も返ってこなくなるので信用のない国の国債についてはその分高い利息が欲しいので、国債の利率が上がるという事でしょう。
長期金利はこれらの3要素が絡み合って市場で形成されるものなので単純に政策金利をあげれば長期金利も上がるという事ではないらしいという事がわかりました。