運用利回り5%をめざす実践記

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ソーシャルレンディングで心配な貸倒、銀行の場合の貸倒実績ってどのくらい?

ソーシャルレンディング投資を行うにあたって一番のリスクは投資元本が回収不能となる「貸倒れリスク」だと思います。

 

特に、ソーシャルレンディングは法律上、貸出先の会社名などの情報を公表する事ができないため貸出先の会社の詳細がわからない分、貸倒れに対する懸念はより大きなものとなります。

 

また、ソーシャルレンディングはまだまだ歴史が浅く、銀行融資などと比較すると規模も小さいので過去の貸倒実績のデータも少ないと考えられます。

 

そこで、参考にできるデータとして銀行における貸倒引当金比率を見てみようと思います。

 

貸倒引当金比率とは「貸倒引当金 ÷ 貸出残高」で算出されるもので、銀行が過去の貸倒実績等に基づいて貸出残高に対してこれくらいは貸し倒れるんじゃないかと想定している率という事になります。

 

銀行の融資は、ソーシャルレンディング会社の融資より保守的であると考えられますが銀行のデータをある程度の参考にして今後のソーシャルレンディングの貸倒れリスクについて考える事ができます。

少し古いデータではありますが、下記は、地域銀行と信用金庫における貸倒引当金比率の推移です。

 

 

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https://www.boj.or.jp/research/brp/fsr/data/fsrb150819.pdf

 

2005年から2014年の10年間における貸倒引当金比率は、地域銀行が1.3%、信用金庫が1.8%となっています。

ソーシャルレンディング投資においてもこのぐらいの比率で貸倒れるのであれば、貸倒れによる損失を差引いても全然利益は出ます。

 

例えば、1千万円持っていたとして、そのお金でソーシャルレンディングで様々な融資先に分散投資していたとします。

それら融資の平均利回りが7%とした場合、70万円利息収入がある事になります。

しかし、ここで元本の一部に貸倒れが発生して回収不能になったとします。その比率が貸出残高の2%だったとすると、1千万円の2%で20万円です。

 

これだと元本の棄損を加味しても70万円-20万円で50万円の収入は確保されるので投資する価値はあると思います。

実際には、融資先が途中で利息も払えない状態になってしまったら利息収入も滞るので収入部分が70万より減る可能性はあります。

 

あと、気を付けなければならないのが1千万円すべてを一つの融資先につっこんでいたとすると、それは10か0かの話になってしまいますので、1千万円をすべて失ってしまうリスクがある訳です。

 

ですので、できるだけ多くの融資先に分散投資する事が大事だと思います。

多くの融資先に分散すればするほど貸倒れに出会う可能性は上がる訳ですが、出会った時のダメージは低く抑えられます。

 

結局、分散投資って大事だなって話になりました

 

以上