株式の平均リターンという見せかけ
よく、「日経平均の過去〇〇年の平均リターンはどのくらい」とか、「S&P500の過去〇〇年の平均リターンはどのくらい」とか記載されている記事などをよく見かけると思います。
ぼくの考えでは、これに関しては参考程度に見るにとどめた方がいいと思っています。
例えば、S&P500指数の過去20年間の年あたりの平均リターンは7.19%となっています。
https://en.wikipedia.org/wiki/S%26P_500_Index#Annual_returns
しかしチャートをみてわかる通り、2000年あたりにつけた高値はなんと2013年まで超える事はなかったのです。
つまり、2000年にS&P500に連動する商品を買っていたとしても2013年まではずっと損をしていたわけです。
ぱっと見て、平均リターンが7.19%とか言われると、持ってるだけで毎年7%以上資産が増えていくもんだと思いますが、決してそういう訳ではないという事です。
そりゃそうですよね、平均リターンなんだから10年のうち9年がマイナスだったとしても10年目に株価が買った時の倍になったら平均したら年あたり10%のリターンがあるとか言えちゃうわけです。
SP500指数は2013年以降は上昇し、結果的には2000年当時から保有していた人でも現在は利益が出ている事にはなりますが、13年間含み損が出ていてそれに耐えて待ってられるかどうかという話になる訳です。
僕はたぶん待ってられません。
この点を考えても、投資においては、銘柄の分散だけではなく、時期の分散も重要になってくるという事でしょう。
「時期を分散させて積立ていく」、悪く言えば「ナンピンして買い下がっていく」事ができていればたとえ2000年にSP500を買っていたとしても13年間もずっと含み損を抱えている事はないわけです。
以上