中央銀行が利上げをする理由
中央銀行が利上げをする理由について調べてみました。現在、米国においては段階的に利上げが行われています。一方、日本においては、景気が回復してきているとはいうものの依然ゼロ金利です。
ではまず、中央銀行が利上げをするとどうなるのかを考えてみました。
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銀行が企業や個人に貸し出すお金の金利を上げる
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企業の金利負担が増える
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企業の設備投資や個人の消費が減る
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物価が下がる
これだけ見ると、個人や法人の消費が減って不景気になってしまいそうで、金利を上げてもあまりいいことがなさそうなのですが、中央銀行が金利を上げる目的は景気の過熱を抑制してバブルの発生を防ぐ事にあるそうです。
景気がいい時は企業の設備投資や個人の住宅などの購入需要が高くなるので資産価格が上がります。
これが緩やかなインフレであれば問題無いのですが、過度に資産価格が高騰してバブルがおきるとバブルがはじけてしまった時に影響が大きいので、ちょっとずつ利上げして過熱感を抑える事が目的という事です。
では、現在のアメリカの資産価格は高騰しているのでしょうか。
つまり現在のアメリカはバブルなのでしょうか?
不動産がわかりやすかったので不動産で見てみると、アメリカの不動産価格の推移を表す指標として「S&Pケースシラー住宅価格指数」というものがあります。
これは、全米の住宅価格の推移を総合した指数で2000年1月の価格を100として算出されます。
この指数のサブプライム問題やリーマンショックがあった以前の最高値は2006年月の184.6です。
その後リーマンショックがあり下落しています。
そして現在はどうかというと、直近2018年3月で208.62です。リーマンショック前より10%以上高いです。
これをゆるやかな経済成長に伴うインフレと捉えるか、過度なバブルととらえるのかは人それぞれだと思いますが、注意しておかなければならない事は間違いないでしょう。
以上