2018年の景気を占うイールドカーブのフラット化って何?
ブルームバーグの記事でこのような記事を見つけました。
イールドカーブがこの10年で最も平たん化したことで、一部の投資家からは迫り来る景気減速を警戒する声が出始めている。過去7回の景気後退局面ではいずれも、先行して米国債の長短利回り格差(スプレッド)がゼロを下回った。FRB議長として予定された最後の記者会見でイエレン氏は、長短利回りの逆転と景気減速の関係を認めたものの、トレーダーに対しては「相関は因果関係ではない」というアドバイスを送った。
この記事を読んでわからなかった事
- イールドカーブってなんですか?
- なぜ長短利回り格差がゼロを下回ると景気が悪くなるか?
イールドカーブってなんですか?
横軸に債券の残存年数(残存期間)、縦軸に最終利回りをとった座標に、各債券の残存年数と最終利回りに対応する点をつないだ曲線。ここの記事では米国国債に関してのイールドカーブの事を言っている。通常、長期金利の方が短期金利より利回りが高くなるので右上がりのグラフになるが長期金利と短期金利の差がなくなってきてグラフが平たんになってますよって話だと思う。
今さら人に聞けない金利の話、投資素人が日経新聞を読む - 運用利回り5%をめざす実践記
なぜ長短利回り格差がゼロを下回ると景気が悪くなるか?
長期金利は短期金利に「期待成長率」、「将来の物価上昇率」、「将来の不確実性」を加味した判断が加わって市場で形成されるものだそう。
なので、国の「期待成長率」が低くて、多くの人が安全な資産の国債を買ったことにより長期国債の利回りが下がるとか、将来の物価が上がらないとみられているので長期国債の利回りが下がる事により長期金利と短期金利の差が小さくなると理解しました。
で、実際のところどうなのかというと引用記事の通り、長期金利と短期金利の差が0を下回った後に景気が後退しているそうだ。
はたして来年のアメリカ景気はどうなる事やら。