運用利回り5%をめざす実践記

10年間貯金しまくって疲弊した男が運用先に悩むブログ

ロスカットが怖い!FXアービトラージとは何か

FXにはスワップポイントというものがあります。

 

例えば、FX取引でドルを買った場合には「低金利通貨である円を売って高金利通貨であるドルを買う」という事なので、その金利差分のスワップが利息のような形で毎日いくらかもらえるのです。逆にドル売りの取引をした場合には、毎日いくらかのスワップを払わなければなりません。

 

そして、スワップはFX会社ごとに一日にもらえる金額、支払う金額が異なっています。これを利用して買いスワップ(もらえるスワップ)が一番高いFX会社でドル買いを行い、売りスワップ(支払うスワップ)が一番安いFX会社でドル売りを行います。

もし、

買いスワップ > 売りスワップ

になるFX会社の組み合わせを見つける事ができれば安定して小銭を稼げるのではないかと思い、調べてみました。

 

理論的には両建て取引のため、一方の取引で為替差益が出て、もう一方の取引で為替差損が出ているので為替差益と為替差損が相殺されることになりトータルでは為替リスクを負わない事になります。

 

しかし、リスクが無いわけではなく、リスクとしては急激な為替レートの変動により損が出ている方の取引が強制ロスカットになってしまう可能性があるという事があります。

ロスカットになった時に利益が出ている方の取引も同時に決済したならば為替損益は結局プラマイゼロなのですが、利益が出ている方の取引を決済するのが遅れてしまい、為替レートがその後、逆方向に動いてしまった場合には、損だけが大きく出てしまう可能性があります。

また、通常はロスカットにあっても損失の限度は入金している金額に限られるのですが、急激なスピードでの大幅な為替レートの変動があった場合には通常のロスカットレートで決済されず入金額以上の損失を被る、つまり負債が発生する場合があります。

両建て取引はこういったリスクがあるために、できる限り余裕を持ったレバレッジで運用したいものです。

 

なので、できるだけロスカットは避けたいですよね。

そこで過去の為替レートで一日の値幅の最大値を調べてみる事にしました。一日一回は為替レートをチェックするとして一日で大きく動いてもロスカットされない水準でポジションを持っていたならばとりあえずは安心だからです。

 

2000年以降のデータによると、ドル円で過去、一日の値幅が最大だったのは2016年6月24日のイギリスでBrexitが決まったときで一日で7.93円動いています。

 

ですので、この値幅よりももうちょっと余裕をみて一日に10円くらい動いてもロスカットされないくらいのレバレッジ保有しておくととても安心感があります。

 

それでは、このくらいのレバレッジでもった場合、FXアービトラージで何%くらいの利回りがとれるでしょうか?

 

ドル円で取引した場合の試算によりますと、レバレッジは7倍程度でおおよそ13円程の値幅まで耐えられる事がわかりました。

そして、買い取引をGMOクリック証券、売り取引をDMMFXで行った場合の得られる差引スワップが1万通貨あたり一日28円でレバレッジ7倍で取引した場合、投入金額に対しておよそ3.3%の利回りが得られる事がわかりました。

 

悪くないですよね。よくもないけど。

 

他の高金利通貨でやった場合はどうなるかとかいろいろと検討してみようと思います。

 

以上